消化器センターの取り組み - 福岡市民病院
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消化器センターの取り組み

食道、胃、小腸、大腸、肛門、脾臓、腹膜に発生する様々な病気を対象としており、消化器内科専門医と消化器外科専門医が協力して診断・治療を行っています。

当院には肝・胆・膵センター、脳神経・脳卒中センター、糖尿病センター、腎センター、ハートセンターなどのサブセンターが併設されているため、高齢者や肝硬変、糖尿病、脳卒中、心臓病などの全身合併症を有するハイリスクな患者さんが多いのが特徴であり、専門医療チームと協力して、安心・安全な消化器治療を行っています。

消化器のイラスト

 

内科部門

消化器内科は、消化管腫瘍、消化管出血、炎症性腸疾患などの消化管疾患を中心に診療を行っております。また内視鏡治療では腫瘍性病変に対する内視鏡的切除術(EMR・ESD)、消化管出血に対する内視鏡的止血術を中心に行っております。

内視鏡検査数の推移

年度別内視鏡件数の図

平成29年度は上部消化管内視鏡検査1813件、下部消化管内視鏡検査987件、超音波内視鏡検査(腫瘍深達度診断、粘膜下腫瘍の診断など)88件を行いました。

内視鏡治療の動向

早期癌やポリープの内視鏡的切除術、消化管出血に対する内視鏡的止血術を主に治療を行っております。平成26年度より大腸病変に対する内視鏡的粘膜下層剥離術を開始いたしました。平成29年度は食道・胃・大腸における内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を54例、下部消化管においてEMR・ポリペクトミーを329例施行しました。
出血性胃十二指腸潰瘍などに対する緊急内視鏡検査にも24時間対応し積極的に行っております。昨年度は123例止血術を行っております(食道胃静脈瘤止血術などを除く)。

 年度別内視鏡的消化管粘膜切除術・粘膜下層剥離術件数の図
 年度別内視鏡的大腸ポリペクトミー・EMR施行数の図  

今後の取り組み

内視鏡診療に関する患者さんの安全性、プライバシーの保護、ホスピタリティの改善などの問題を改善すべく、当院内視鏡室は平成26年11月にそれまでの本館3階から1階へ移転いたしました。今後も患者さんが安心して当院で診療を受けて頂けていただけるよう、消化器内視鏡関連の安全性の確保、業務の改善を行い、よりアクセスしやすい病診連携の環境を整備して参りたいと思います。

 内視鏡室の写真

外科部門

鏡視下手術症例数の図

鏡視下手術
リスクが高いとされる高齢の患者さんや生活習慣病を伴う患者さんを診療する機会が近年ますます増加しています。当センターでは従来よりがん患者に対する鏡視下手術を積極的に手掛けており、この鏡視下手術こそリスクの高い患者さんに対する最適最善の治療と考えています。鏡視下手術の最大のメリットである低侵襲性がリスクを回避する大きな武器になるからです。ここ数年は鏡視下手術症例数は年間250例前後で推移しています。

集学的治療
がんの診断を受けた患者さんに示される治療法は基本的に手術療法、化学療法、放射線療法の3種類があります。これまで、手術ががん治療の中心にありましたが、近年は化学療法や放射線療法が進歩し、がんの種類や病期(ステージ)によっては手術と変わらない効果が認められています。手術、化学、放射線療法のうち、2つ以上の治療を組み合わせる治療を集学的治療と呼びます。
当院ではそれ以外にも、治癒切除が行われた場合でも再発率の高いと予想されるstage Ⅲの胃・大腸癌に対しては、患者さんの同意が得られれば積極的に術前化学療法を施行し、根治切除を行った後、さらに術後補助化学療法を行う、集学的治療を行っております。
 
進行胃癌:66歳男性、4型進行胃癌(スキルス胃癌)
手術施行するもT4b(SI:膵)N2M0 stageⅢCと判断し、同日は根治切除断念し、試験開腹となりました。その後、術前化学療法3コース(2か月)施行し、原発巣の縮小を得られたため、胃全摘施行、根治切除となりました。根治切除後3週間で自宅退院されました。
  症例の写真
 

腹部救急外科

当センターは診療各科と連携しながら、交通外傷をはじめ消化管穿孔・出血、感染症など救急患者の診療に携わっています。
高齢女性(特に痩せている人)がイレウス症状(腹痛、悪心、嘔吐)を訴えている場合は鼠径ヘルニアの中でも嵌頓の危険性が高く、緊急手術の適応となる大腿ヘルニア、閉鎖孔ヘルニアを鑑別に入れ、鼠径部の診察を行う必要があります。
 
93歳女性
元々認知症あり。1週間前より食欲低下、嘔気、胆汁様嘔吐あり、3日前に近医受診、入院。昨日より嘔吐増強し、同院にてCT施行したところ、右鼠径ヘルニア(閉鎖孔ヘルニア)嵌頓と腸閉塞の所見を認めました。当院へ救急搬送となりCT再検し、右閉鎖孔ヘルニア嵌頓と腸閉塞の診断にて、同日緊急手術を施行しました。下腹部正中切開にて開腹し、小腸の嵌頓を解除し、閉鎖孔を可及的に閉鎖、小腸の壊死所見認めず、切除は必要ありませんでした。
 
  症例の写真
 
90歳女性
当日午前中より間欠的な右鼠径部痛あり、近医受診、CTにて大腿ヘルニア嵌頓の診断にて徒手整復を試みるも不可であり、当院へ救急搬送となりました。
当院CTにては、右閉鎖孔ヘルニア嵌頓の診断にて、同日緊急手術を施行しました。嵌頓解除のみで、小腸切除は必要ありませんでした。
 
  症例の写真

外科部門の診療内容についてのお問い合せ先

福岡市民病院 外科 TEL:092-632-1111(代表)