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消化器外科


 

鏡視下手術
リスクが高いとされる高齢の患者さんや生活習慣病を伴う患者さんを診療する機会が近年ますます増加しています。当センターでは従来よりがん患者に対する鏡視下手術を積極的に手掛けており、この鏡視下手術こそリスクの高い患者さんに対する最適最善の治療と考えています。鏡視下手術の最大のメリットである低侵襲性がリスクを回避する大きな武器になるからです。ここ数年は鏡視下手術症例数は年間250例前後で推移しています。

集学的治療
がんの診断を受けた患者さんに示される治療法は基本的に手術療法、化学療法、放射線療法の3種類があります。これまで、手術ががん治療の中心にありましたが、近年は化学療法や放射線療法が進歩し、がんの種類や病期(ステージ)によっては手術と変わらない効果が認められています。手術、化学、放射線療法のうち、2つ以上の治療を組み合わせる治療を集学的治療と呼びます。 当院ではそれ以外にも、治癒切除が行われた場合でも再発率の高いと予想されるstage IIIの胃・大腸癌に対しては、患者さんの同意が得られれば積極的に術前化学療法を施行し、根治切除を行った後、さらに術後補助化学療法を行う、集学的治療を行っております。
 
進行直腸癌(直腸閉塞+著明リンパ節転移):stage ⅢB 67歳男性
人工肛門造設→化学療法(mFOLFOX6+panitumumab8クール)→根治手術(腹腔鏡下低位前方切除)→術後補助化学療法(TS1内服)→人工肛門閉鎖

腹部救急外科

当センターは診療各科と連携しながら、交通外傷をはじめ消化管穿孔・出血、感染症など救急患者の診療に携わっています。
 
64歳 男性 食道癌出血
血液混じりの嘔吐を主訴に近医を受診、上部消化管内視鏡にて食道下部から胃噴門部に連続する不整形潰瘍よりの大量出血を認め、当院に救急搬送されました。噴門部癌からの活動性出血と診断しましたが、CT検査にて左胃動脈周囲に一塊となったリンパ節と食道浸潤が認められたことから、まず左胃動脈のTAEによる止血術を行い経過観察することにしました。しかし、その後も再出血したため放置すれば救命が困難となると判断して開腹手術に踏み切りました。胃小弯から小網が癌により一塊となっており前壁にピンホール大の穿孔を認めました。癌が胃後壁から膵体部に浸潤しており、胃全摘・下部食道切除と膵体尾部脾臓合併切除を行いました。術後経過は良好で、術後24日目に紹介医に転院となりました。術後標本の病理組織検査にて食道原発の扁平上皮癌(胃壁への浸潤)と診断されました。