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整形外科


整形外科は安全確実に治療を行っています

当院整形外科では伝統的に脊椎疾患を中心に診療を行っていますが、平成24年度より股・膝関節疾患の専門医を迎え、運動器全般の治療を安全確実に行う体制を整えています。また介護を受けることなく、いつまでも自分の足で歩けるように、ロコモ(ロコモティブシンドローム;運動器症候群)の予防や治療も行っています。

丁寧な診察ときめ細かな検査

いろいろな病気の可能性を考えて丁寧な診察を行い、レントゲン検査だけでなく必要時にはCT・MRIや血液検査などの必要な検査を行います。また、他科疾患をお持ちの患者さんは、当院の専門医に依頼して診察や検査を受けていただきます。

患者さんと家族の方への分かりやすい説明

検査の終了後、患者さんとご家族の方に分かりやすく説明する機会を持ちます。最終的には患者さん本人の意思を尊重して治療方針を決定します。

手術以外の治療

一般的にまずは薬物療法や理学療法・物理療法、注射(神経ブロックや関節内注射)など保存的治療を原則としています。必要に応じて運動療法や肥満予防のための食事指導を行いますが、当院では、外来患者さんに対するリハビリテーションが行えませんので、そのような治療をご希望の際には近隣の開業医の先生方にお願いしています。

手術的治療

保存的治療でも症状が軽快しない場合には手術の提案をさせて頂きます。手術は患者さんにとって出来るだけ負担にならない方法を選択します。脊椎手術の際には顕微鏡や内視鏡を用いて脊髄神経を傷つけることのないように細心の注意を払っています。
脊椎手術後の合併症として最も注意が必要なのは、創内血腫による神経麻痺です。手術中の丁寧な止血、ドレーンの留置、手術後の神経機能の定期的な観察によりこれらの合併症予防、早期発見に努めています。また当院では、手術の傷が小さく侵襲も少ない内視鏡を用いた脊椎低侵襲手術(椎間板摘出術など)や、偽関節となった圧迫骨折に対して骨セメントの注入により椎体の形を復元させる椎体形成術(BKP: Balloon Kyphoplasty)も行っております。
人工関節の手術では、3D術前計画ソフトにCT画像を取り込んで、人工関節のサイズや骨切り量などをあらかじめ把握し、それに沿って手術を行うようにしています。人工関節置換術の重篤な合併症として、感染や深部静脈血栓症などが挙げられます。当院の人工関節の手術では、手術スタッフはサージカルヘルメットをつけクリーンルームで手術を行います。また可能な限り手術翌日より立位訓練を開始する事で合併症のリスクを下げています。
手術に際し、ある程度の出血が予想される場合、術前の自己血貯血や術中での自己血回収を行い、輸血を極力避けるようにしています。

人工膝関節置換術におけるナビゲーションシステムの使用について

人工膝関節置換術は内反膝(O脚)や外反膝(X脚)をまっすぐにすることが良好な術後成績を得るための重要な要素の一つです。(図1)足をまっすぐにするには、正確な骨きりとインプラントの設置が重要になってきます。従来の手術方法ではどうしても、インプラントの設置にばらつきが生じてしまうため、当院ではより正確に設置するため、2014年よりポータブルナビゲーションシステムを術中に使用しています。ポータブルナビゲーションシステムは手のひらサイズであり(図2)、手術中に膝に取り付けます。大腿骨軸は膝を上下左右に動かすことで(図3)、 脛骨軸は足関節のくるぶしを参照することで骨軸を把握することができます。ポータブルナビゲーションには角度が表示されるので、術前計画に沿って角度を設定し、骨きりラインを決定します。中原医師が日本人工関節学会で発表いたしましたが、術後のアライメント評価においてもばらつきの少ない良好な結果が得られ、精度の高い手術が可能となっております。

          画面1       画面2
         画面3
                          整形外科年度別手術症例数

平成28年度の手術内訳

脊椎手術 計251例

●頚椎41例
固定術6例、椎弓形成術33例、椎弓切除術 1例、他1例
●胸椎11例
固定術9例、腫瘍摘出術2例
●腰椎199例
固定術79例、椎間板摘出術44例 (うち低侵襲手術 14例)、椎弓切除術60例、他16例

脊椎以外の手術 計275例

●骨接合術(人工骨頭置換術を含む)137例
●人工関節置換術 (膝・股) 65例
●末梢神経剥離術 5例
●膝関節鏡視下手術 14例
●腱鞘切開術 10例
●その他 44例

受診の際は紹介状をご持参ください

市民病院整形外科では開業医の先生方と連携をとって、入院や手術が必要な患者さんを中心に診療を行っております。受診の際にはなるべくお近くの先生からの紹介状をご持参いただきますようお願い申し上げます。