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循環器内科



確かな技術と科学的根拠に基づいた、患者様のためになる心のこもった医療

当院では、平成18年4月より循環器内科を開設し、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈などの心疾患から、高血圧、高脂血症、メタボリック症候群などの生活習慣病まで、循環器病制圧を目指して幅広く診療しています。特に、虚血性心疾患に対する冠動脈カテーテル治療(PCI)に重点をおき、確かな技術と科学的根拠に基づいた、患者さんのためになる心のこもった医療を心がけています。

救急患者さんの受け入れを積極的に行っており、入院患者さんの約3分の1が緊急入院です。入院の原因疾患としては、急性冠症候群(急性心筋梗塞・不安定狭心症)、急性心不全、不整脈や肺塞栓などです。予定入院については、その多くが狭心症に対する心臓カテーテル検査または治療のためで、原則、2~3泊の短期入院となっています。
平成26年11月21日に独立した心臓血管カテーテル室ができたことにより、急性心筋梗塞、不安定狭心症と言った急患受け入れの態勢ができ、迅速なカテーテル治療を行っております。平成28年度の診療実績は、心臓カテーテル検査が583例、そのうち冠動脈カテーテル治療(PCI)が279例でした。紹介患者数、新入院患者数、冠動脈造影数、PCI数、全て過去最高となりました。
平成29年4月より、有村 賢一医師、長岡 和宏医師、山本 泰史医師に代わり、有村 貴博医師、長山 友美医師、前園 明寛医師が赴任しました。いずれも、やる気に満ちておりますので、よろしくお願いします。


虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)

狭心症とは、心臓の表面を走っている冠動脈の狭窄または攣縮によって心臓への血流が妨げられるために生じる病気です。労作時に胸部圧迫感や息切れが認められる場合は冠動脈の狭窄(労作性狭心症)が、安静時に認められる場合は冠動脈の攣縮(冠攣縮性狭心症)が疑われます。病態によって薬物療法に加えてインターベンション治療が必要となったりしますので、きちんとした診断を行うことが大切です。
冠動脈病変が進行し血流が途絶してしまうと心筋梗塞になります。多くの場合、粥腫の破たんにより突然発症します。一刻も早く、詰まった冠動脈を広げてやり、血流を再開させることが大切です。当院では、必要があればいつでも速やかに心臓カテーテル検査及び治療を行える体制を整えていますので、生汗が出るような胸痛が15分以上続く場合は、直ちに救急車でご来院ください。
冠動脈の治療目的は、狭窄解除ではなく虚血の解除と生命予後改善です。粥種性状や虚血評価のために冠動脈造影のみならず様々なモダリティーを用いて治療方針を決定することになります。当院では冠動脈CT、FFR(冠血流予備量比)、IVUS(血管内超音波)、OFDI(光干渉断層画像)を症例に応じて使用しております。


  


・福岡市民病院 冠動脈CTのご案内 pdf

心不全

心不全とは、心臓のポンプ機能が障害されたために生じる一連の症候群です。心臓のポンプ機能が障害されると、静脈から動脈へ十分な血液を駆出できなくなるため、静脈圧が上昇し、肺うっ血や全身の浮腫が生じます。急性期は、利尿薬、血管拡張薬や強心薬などを用いて、血行動態の改善を目標に治療を行っていきますが、長期的には、心臓のポンプ機能が低下した原因を明らかにし、それに対する治療を行うことが大切です。心不全の主な原因は、高血圧症、心筋梗塞、弁膜症、不整脈、心筋症です。治療は、お薬だけで十分な場合もありますが、必要に応じて心臓カテーテル検査や手術をお勧めしております。

不整脈

徐脈性不整脈に対するペースメーカーの他に、平成20年よりカテーテルアブレーション治療を積極的に行っております。不整脈の患者さんは、発作は一過性で診断が困難な症例も多く、当院では最大40日間の観察が可能となるイベントレコーダー等による検査を行い、より正確な診断ができるよう取り組んでおります。 カテーテルアブレーションの治療対象となる不整脈は、発作性上室性頻拍症(房室結節リエントリー性頻拍、房室リエントリー性頻拍;WPW症候群等)、心房頻拍、心房粗動、心房細動、心室頻拍等、全ての頻脈性不整脈が挙げられます。カテーテルアブレーションでは頻拍の原因となる起源・回路を同定し、高周波通電装置による焼灼を行い不整脈の根治を行います。原因の究明のために(特に心房細動や心房頻拍、心室頻拍症例において)、最新の3Dマッピングシステムも活用しております。 心房細動は高齢化に伴い近年増加の一途をたどっております。心房細動の治療法としては薬物療法(抗不整脈薬、抗凝固薬)、カテーテルアブレーションが挙げられます。抗不整脈薬は強力な治療法のひとつでありますが、心房細動は時間経過に伴い薬が効かなくなってくることもあり、カテーテルアブレーションを適切な時期に行うことが重要であり有効です。良い適応とされるのは若年(75歳以下)、左房径が小さい(45~50mm以下)、心房細動の持続時間が短い方があげられます。診断や治療に対するご相談がありましたら不整脈外来(水曜日)までご相談ください。

高血圧

血圧の高い方(高血圧症)、血糖が高い方(糖尿病)、コレステロールが高い方(高脂血症)は、そうでない方に比べて動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが高いことが知られています。生活習慣の改善が治療の基本ですが、最近の大規模臨床試験では、これらの病気をお薬できちんと治療しておくと、心筋梗塞や脳卒中などによる心血管病死を予防できることが証明されています。検診などでこれらの病気を指摘された方は、症状がなくても、早めに受診していただくことをお勧めします。また、お薬を飲んでもなかなか血圧が下がらない方は、ホルモンや血管の病気などが隠れていることがありますので、是非お気軽にご相談ください。