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ICU


重症患者の集中管理

院内での位置づけ

ICU(集中治療部、Intensive care unit)は全4床のベッドから成り立っています。当院では重症患者に対し、4床のCCU(冠動脈疾患集中治療室)、 6床のSCU(脳卒中集中治療室)、10床のHCU(外科、整形外科準集中治療室)、4床の感染症病棟があり、それぞれの領域の管理を行っております。
ICUは、その中で最重症に位置付けられる患者の全身管理を行う部署となっております。そのため、専任医師を1名配属し、師長以下13名による2:1看護体制(患者2名に看護師1名専任配置)で手厚い運営を行っております。

日々の診療

入室患者は、救急搬送された重症例、厳重な呼吸、循環管理が必要な症例、臓器の予備能力が不十分な手術症例等が主体となります。
実際には、心停止蘇生後症候群症例、心筋梗塞に対し血管内治療を行ったが循環が不安定な症例、救命手術が必要なくも膜下出血、脳出血、急性硬膜外・硬膜下血腫症例、血栓溶解療法や血管内治療を必要とする脳梗塞症例、呼吸器管理を要するARDS(急性呼吸促迫症候群)、重症肺炎等、また大手術や合併症を有する患者の術後管理、さらに敗血症性ショック、薬物中毒に対する治療を行っております。2016年度の入室患者数は386名(延べ1,019名)に達しました。

医療の安全

重症患者の変化に対応するためには、危機管理感覚を持って、二重、三重の安全域を確保していかなければなりません。 生命維持に必要な補助体外循環、人工呼吸器、血液浄化法、心肺蘇生後低体温療法を行う場合には、医療機器のコントロールに精通した6名の臨床工学技士がその管理に当たります。
ICUに緊急入室した症例は、状態が安定し病棟へ転棟した後も、いつ何時状態が急変するか分かりません。そのような症例についてはICU退室後も適宜回診を行い、予期せぬ状態悪化、ICU再入室を未然に防ぐ試みを開始しました。

早朝カンファランス

患者の状態把握、治療方針の決定と共有のために、毎日朝7:45からカンファランスを行っております。参加者は、各主治医、ICU医師、救急科医師、麻酔科医師、臨床研修医、ICU看護師、救急科看護師らで討論を行っております。 担当医がカンファランスに出席できない場合や診療が多科にまたがる場合も、適宜担当者で集まり、合同カンファランスを行って、治療方針の共有に努めています。
 

呼吸サポートチーム

医師、看護師、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、理学療法士から成るチームで、1週間に1度、ICU内外の人工呼吸器装着患者と酸素投与患者の状態を評価し、問題点を議論していきます。2016年度は延べ422名の患者に対し回診を行いました。その結果は速やかに各科主治医に報告、還元しています。人工呼吸器装着患者については早期呼吸器離脱や合併症予防、酸素投与患者については悪化予防(人工呼吸管理回避)に寄与しています。なかには心不全を早期に発見し、治療介入できた症例もありました。