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指導医の声

研修管理委員長より

研修管理委員長(副院長)東 秀史

副院長の写真

当院は、平成16(2004)年度から導入された現在の医師臨床研修制度に、初年度は九州大学病院の協力型臨床研修病院として、翌平成17(2005)年度からは管理型臨床研修病院として参加し、17年目を迎えています。当院の研修理念は「プライマリ・ケアを含む幅広い医療人たる能力を習得するため、基本的な疾患とその病態について理解し、良好な患者・医師関係の構築に努め、基本的診療能力を身につける」です。
医師臨床研修制度は、5年毎に制度見直しが行われています。そして本年度が3回目の見直しの年となりました。その主な変更点は、まず到達目標が3つの大きな目標に整理されたこと、一般的な診療において頻繁にかかわる負傷または室病に適切に対応できるよう、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急、地域医療が再度必修化され、外来診療、在宅診療が追加されたこと、臨床研修の評価方法が標準化されたこと、「経験すべき症候」と「経験すべき疾病・病態」が55項目に簡素化されたことなどがあげられます。それらの変更点を踏まえ、当院では今年度から、1年次にBasic courseとして、内科系18週(内科全般・感染症・消化器・内分泌・栄養・代謝系疾患)、放射線科4週、外科系13週(外科全般・消化器系・血管・腎不全疾患)、救急9週(救急外来・ICUおよび救急車同乗実習)、麻酔8週、2年次にAdvanced courseとして、内科系9週(循環器系、神経・変性疾患)、外科系9週(運動器系、骨格・筋、脳神経系疾患)、救急・ICU4週、地域医療4.5週(長崎県壱岐病院)、精神科4.5週(福岡県立精神医療センター太宰府病院)、小児科4.5週(福岡市立こども病院)、産婦人科4.5週(医療法人愛成会東野産婦人科医院、医療法人愛和会愛和病院、医療法人養誠堂産婦人科筑紫クリニック)をローテートし、さらに新しく在宅医療2週(栄光病院)と一般外来2週(当院総合診療部)を追加し必修項目を修得するようにしました。残り8周の選択コースは、本人が上記診療科の中から希望する科を選択するようにしています(図1)。

現在(2020年度)の研修プログラムの図

当院では平成31(2019)年度より管理型の臨床研修医の定員が5名から6名に増員されました。令和2(2020)年度の研修体制は、1年次が管理型研修医6名(出身大学は九州大学2名、長崎大学1名、佐賀大学1名、徳島大学1名、福岡大学1名)、九州大学の協力型派遣1名であり、2年次は管理型研修医6名(九州大学1名、佐賀大学2名、徳島大学1名、宮崎大学1名、久留米大学1名)の計13名です。幸い、国家試験には全員が合格し、1年次研修医の欠員はありませんでした。指導医は29名体制であり、毎年2~3人の医師に指導医育成のための研修会に参加していただいています。研修医は年間を通し、それぞれの診療科で指導医の指導のもと、臨床の経験を重ねつつ、症例検討会や抄読会などで研鑽を積んでいます。その成果はなるべく学会に発表するように指導しており、令和2(2020)年度は全国学会2題、地方学会8題の学会発表がありました。今後さらに発表件数が増えることを期待しています。2年間の研修終了後は、できるだけ大学の医局に入局することを勧めており、昨年度は九州大学第一内科、第二内科、第三内科、麻酔科、精神科にそれぞれ1名ずつ入局しました。
例年であれば、年間60~70人ほどの学生の病院見学があり、その中から当院での研修希望者をマッチングにて決めることにしていました。今年は新型コロナ感染の流行に伴い病院見学もごく少数となったため、web形式の病院説明会などを工夫し、より多くの学生に当院の良さを知っていただき、当院での研修を希望していただければと考えています。今後も、常に当院の独自性を盛り込みながら、魅力ある研修プログラムを構築し、病院全体で研修医の育成に努めていきたいと考えています。