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指導医の声

研修管理委員長より

研修管理委員長(副院長)東 秀史

副院長の写真

当院は、平成16年(2000)年度から導入された現在の医師臨床研修制度に、初年度は九州大学病院の協力型臨床研修病院として参加し、翌平成17(2005)年度から、管理型臨床研修病院として参加しています。当院の研修理念は「プライマリ・ケアを含む幅広い医療人たる能力を習得するため、基本的な疾患とその病態について理解し、良好な患者・医師関係の構築に努め、基本的診療能力を身につける」です。
当院の研修プログラムは、1年次をBasic course、2年次をAdvanced courseおよび選択コースとしており、段階的なカリキュラムを組んでいます。医師臨床研修制度は、5年毎に制度見直しが行われているため、当院でもその都度研修プログラムを変更してきました。現在の研修プログラム(図1)では1年次にBasic courseとして、内科系4ヶ月(内科全般・感染症・消化器・内分泌・栄養・代謝系疾患、画像診断)、外科系3ヶ月(外科全般・消化器系・血管・腎不全疾患)、救急3ヶ月(救急外来・ICUおよび救急車同乗実習)、麻酔2ヶ月、2年次にAdvanced courseとして、内科系2ヶ月(循環器系、神経・変性疾患)、外科系2ヶ月(運動器系、骨格・筋、脳神経系疾患)、地域医療1ヶ月(長崎県壱岐病院)、精神科(福岡県立精神医療センター太宰府病院)1ヶ月をローテートし、小児科と産婦人科については、各々、福岡市立こども病院及び関連施設(医療法人愛成会東野産婦人科医院、医療法人愛和会愛和病院、医療法人養誠堂産婦人科筑紫クリニック)を計1ヶ月ローテートして必修項目を修得するようにしています(小児・周産期研修)。残り5カ月の選択コースは、本人が上記診療科の中から希望する科を選択しています。当院では小児科、産婦人科、精神科、地域医療の各科は研修できないため、前述の臨床研修協力施設に研修をお願いしています。
平成30(2018)年度の研修体制は、1年次が管理型研修医5名(出身大学は九州大学2名、佐賀大学1名、福岡大学1名、北海道大学1名)、九州大学の協力型派遣1名であり、2年次は管理型研修医5名(九州大学1名、佐賀大学2名、大分大学1名、山口大学1名)の計11名でした。幸い、国家試験には全員が合格し、1年次研修医の欠員はありませんでした。指導医は27名体制であり、毎年2~3人の医師に指導医育成のための研修会に参加していただいています。研修医は年間を通し、それぞれの診療科で指導医の指導のもと、臨床の経験を重ねつつ、症例検討会や抄読会などで研鑽を積んでいます。その成果は学会発表として形を結び、平成30(2018)年度は全国学会4題、地方学会6題の学会発表がありました。まだまだ発表件数が多いとは言えませんので、今後さらに指導していく必要がありそうです。2年間の研修終了後は、なるべく大学の医局に入局することを勧めており、昨年度は九州大学第二外科に2名、九州大学整形外科に2名、九州大学第二内科に1名、それぞれ入局しました。

現在(2010年度以降)の研修プログラムの図

平成32(2020)年度の制度見直しにおいては、一般的な診療において頻繁に関わる負傷又は疾病に適切に対応できるよう、内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急、地域医療の7科目が必修化される見込みです。特に小児科、産婦人科では4週以上の研修が必要となり、また、一般外来における研修も必修化されるため、当院の研修プログラムもそれに合った見直しを行う予定です。今後も、常に当院の独自性を盛り込みながら、魅力ある研修プログラムを構築し、病院全体で研修医の育成に努めていきたいと考えています。