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心臓病・高血圧

虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)


狭心症とは、心臓の表面を走っている冠動脈の狭窄または攣縮によって、心臓への血流が妨げられることによって起る病気です。主な症状は、労作時または安静時に生じる、一過性の胸痛です。運動した時にだけ症状が生じる場合は冠動脈の狭窄が、主に安静時に症状が生じる場合は冠動脈の攣縮が疑われます。冠動脈の攣縮が原因の場合は、ほとんどの場合、お薬だけで症状が消失しますが、冠動脈の狭窄が原因の場合は、お薬だけでは不十分なことが多く、カテーテルを用いて狭い部分を拡げる治療を行います。冠動脈の病変が進行し、閉塞してしまうと心筋梗塞となります。そのまま放置すると心臓が壊死に陥ってしまい、大変なことになります。一刻も早く、詰まった血管を拡げてやることが大切です。6時間以内に冠動脈を拡げた人とそうでない人では、その後の死亡率が全く異なります。生汗がでるような胸痛が15分以上続く場合は、直ぐに来院してください。救急外来でいくつかの検査を行い、心筋梗塞が強く疑われる場合は、直ぐにカテーテル検査を施行し、責任と思われる冠動脈病変に対して治療を行います。

心不全


心不全とは、心臓のポンプ機能が障害されたために生じる一連の症候群です。心臓のポンプ機能が障害されると、静脈から動脈へ十分な血液を駆出できなくなるため、静脈圧が上昇し、肺や全身に浮腫が生じます。息切れや呼吸困難感、全身倦怠感が主な症状です。急性期は、利尿薬や強心薬などを用いて、血行動態の改善を目標に治療を行っていきますが、長期的には、心臓のポンプ機能が低下した原因を明らかにし、それに対する治療を進めることが大切です。心不全の主な原因は、心筋梗塞、弁膜症、不整脈、心筋症です。原因をきちんと取り除いておかないと、心不全のために入退院を繰り返すことになります。治療は、お薬だけで十分な場合もありますが、心臓カテーテル検査や手術をお勧めすることもあります。心不全のために入退院を繰り返している方は、お薬の調整だけで劇的に改善することも少なくありませんので、一度、ご相談ください。

不整脈


不整脈とは、心臓の調律の乱れの総称です。一口に不整脈と言っても、脈が飛ぶ場合(期外収縮)、脈が遅い場合(徐脈)、脈が速い場合(頻脈)の3つがあり、それぞれ原因が異なります。多くの場合、お薬で治療しますが、徐脈性不整脈に対してはペースメーカーの植込みが必要になることが少なくありません。また、頻脈性不整脈に対しては、カテーテルによる治療(アブレーション)をお勧めすることがあります。

高血圧


血圧の高い方(高血圧症)、血糖が高い方(糖尿病)、コレステロールが高い方(高脂血症)は、そうでない方に比べて若いうちから動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳卒中などの発症リスクが高いことが知られています。生活習慣の改善が治療の基本ですが、最近の大規模臨床試験では、これらの病気をお薬できちんと治療しておくと、心筋梗塞や脳卒中などによる心血管病死を確実に予防できることが確認されています。検診などでこれらの病気を指摘された方は、症状がなくても、早めに受診していただくことをお勧めします。