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胆のう・胆管

胆のうは、ナスビ型をした袋状のもので肝臓にはりついた様に位置しています。主な役割は肝臓で作られた胆汁(消化液の一つ)を濃縮し貯留するところです。胆管は肝臓から胆のう、十二指腸までの胆汁の通路の役割をしています。胆のうや胆管系に異状がでると、みぞおちの右側の痛みや黄疸等の病状がでやすくなります。では、胆のう・胆管の病気として胆石症、及び、悪性腫瘍としては、胆のう癌、胆管癌などがあります。

胆石症


胆のう、胆道系に結石が生じたために、炎症(胆のう炎)をおこし右上腹部の激しい痛みや、発熱、肝機能障害、黄疸等をおこしてきます。胆石症は、一般的に肥満の人に多い傾向があります(コレステロール結石)。超音波検査をすれば、胆石の有無は簡単に分かりますので、上腹部痛がある場合には検査をおすすめします。治療としては非手術療法と手術療法に分けられます。

非手術療法

胆石溶解剤を使用する方法と衝撃波で胆石を砕く方法が知られていますが、手術療法より確実性に欠ける点と、仮に治療に成功しても胆石ができる場所である胆のうを温存する結果、高頻度の再発が問題点にあげられます。

手術治療

胆石を胆のうと一緒に取り除く治療で、もっとも確実な方法です。最近では胆石症の手術は、従来のおなかを開けて腹手術はむしろ稀となり、腹腔鏡を用いた手術(1~2cm程度の小さな切開で手術が可能です)が主流となってきました。ただ、結石のできている場所や、炎症の程度によっては従来おこなわれていた開腹手術が必要となる場合もあります。

内視鏡的治療

胆管な中にできた胆石の場合は、内視鏡を用いて十二指腸の方に取り出す治療も行われるようになってきました。これには、胆管の腸への出口を電気で焼き切り、石を取り出す方法と、風船で膨らませて拡げ、石を取り出す方法とがあります。

胆のう・胆管癌


60才代に多く、症状としては進行すると黄疸や腹痛を呈してきます。治療は手術療法が中心となってきます。手術は、癌の部位や進行度によって、周囲の肝臓、リンパ節、血管、膵臓等の合併切除や胆道再建等が必要になってきます。肝臓癌と共に、専門的技術を要する手術になります。なお、最近は切除不能な胆管癌の場合でもステントという管を癌によって狭くなった胆管に挿入することにより黄疸を改善させる事が可能となってきましたし、放射線治療や制癌剤による化学療法を併用することもあります。