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検査を依頼される先生方へ

検査のインフォームドコンセント

「インフォームドコンセント」とは、医師が患者さんに病状やその治療方法を説明してどの治療法をとるか選択していただいたり、医師がとる治療法に同意を求めたりすることです。
医師と患者さんが一緒になって検査や治療を進めていく姿勢といえます。放射線科関係の検査でも、副作用や合併症が起こりうる造影剤を使用する諸検査(CT、IVP、DICなど)やMRIは、「造影CT検査を受けられる患者さんへ」や「MRI検査を受けられる患者さんへ」という書類をお渡しして、検査の目的と内容、検査の副作用や合併症を説明し、検査について理解していただき、書類に署名していただいています。
放射線科関係の検査のインフォームドコンセントでは、副作用や合併症のリスクファクター(喘息やアレルギー)を事前にチェックしておくという、安全面での意義が大きいと思われます。
ここではCTとMRIのインフォームドコンセントを例にとって説明します。

1.CT検査 

CT検査では、X線被曝と、造影剤による副作用が問題になります。
X線被曝に関しては通常ほとんど問題になりませんが、妊娠の可能性がないかはチェックする必要があります。造影剤の副作用に関しては、嘔気、嘔吐、皮疹などの軽症の副作用、まれにショックなどの重篤な副作用(2,500人に1人)が発生しうること、また数時間後~数日後に発生する遅発性の副作用(皮疹、頭痛)が発生しうることを説明しています。そこでこれらの副作用のリスクファクターとなる項目についてチェックしています。
チェック項目としてや造影剤使用歴、その時の副作用の有無、喘息、その他のアレルギー性疾患、薬剤副作用歴、心疾患、腎障害、甲状腺機能亢進症などです。
ヨード系造影剤を使用する静脈性尿路造影(IVP、DIP)や静脈性胆管造影(DIP)も基本的にはCTと同様のチェックをしています。

2.MRI検査

MRIに関しては強力な磁石と電磁波を使用しますので、体内金属などに関してのチェックが必要です。
そこで心臓のペースメーカー、人工弁、脳動脈瘤クリップ、その他の手術歴、入れ墨(色素に鉄などの金属成分が含まれており、変色や、やけどの可能性があります)などをチェックしています。
また胎児への安全性は確立されていませんので、妊娠の有無のチェックも必要です。
造影MRIでは造影CTと同様にMRIの造影剤によりおこりうる副作用(嘔気、嘔吐、皮疹、ショックなど)の説明をし、これらのリスクファクターとなる喘息、その他のアレルギー、薬剤アレルギーなどの有無をチェックしています。

インフォームドコンセントの書式の整備にともなって、CT、MRIなどの検査申込書の改訂を行いました。主な変更点は、検査前のチェックリストの項目を加えたことと、インフォームドコンセントがとれているかどうかの項目を加えたことです。

検査や治療が安全に行えるように充分な説明とチェックを行い、患者さんに検査の目的、必要性、それに伴う副作用や合併症についても理解していただくように努めています。このためには、医師と患者さんが一緒になって検査や治療を進めていく姿勢が最も重要と考えてます。