募金の趣旨

 時下ますますご隆盛の段、慶賀の至りに存じます。

 昭和55年に開院した福岡市立こども病院は、小児の高度専門医療施設として、新生児疾患、心疾患、神経疾患、腎・内分泌疾患等の小児期内科系疾患、および小児期外科系疾患、さらに小児感染症などに重点的に対応しています。特に先天性心臓病の手術では国内有数の実績をあげるなど、全国的に高く評価され、九州・西日本一円から広く患者を受け入れています。しかしながら、建物の老朽化や狭隘化などの問題が顕在化し、現在、福岡市東区の香椎照葉地区(アイランドシティ)に新病院の建設が進められております。新病院では、診療科や手術室の増設、個室環境の充実など、優れた療養環境のもとに、これまで培ってきた医療水準の維持、向上が図られ、これからの時代を担う子ども達の大きな支えになるものと、大いに期待されております。

 新病院の敷地内には、「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」が運営する「ふくおかハウス」の建設が決定されました。同公益財団法人のハウスは、入院児の付き添い家族が滞在するための患児家族滞在施設で、東京の国立成育医療研究センターに建設されて以来、現在建設中の名古屋大学医学部附属病院のハウスを含めると全国9カ所で設置・運営されることになります。同様のハウスは世界30ヶ国に300ヶ所以上が開設されており、いずれも善意の寄付とボランティアの支援によって運営されています。

 ハウスのコンセプトは、”HOME AWAY FROM HOME(我が家のようにくつろげる第2の家庭)”を作ろうというもので、プライバシーが守られるベッドルームのほか、共用のキッチン、リビング、ダイニングなどが備わっています。その運営は多くのボランティアによって行われ、利用料は1人1日1,000円と非常に安く設定されています。 また、病気の子どもとその家族に滞在場所を提供するだけではなく、患者家族同士がそれぞれの体験談を話したり、お互いに励まされたり、励ましたりすることにより、不安や精神的な負担をやわらげるなど、患者家族をサポートするすばらしい運営がボランティアを中心に行われています。

 「ふくおかハウス」の設置については、地方独立行政法人福岡市立病院機構(以下、「病院機構」という。)が敷地を無償で提供し、建設費については、2分の1を「公益財団法人ドナルド・マクドナルド・ハウス・チャリティーズ・ジャパン」が企業、団体、個人等からの寄付金等で負担します。残りの2分の1については、病気と闘う子どもたちとその家族を社会全体で支えるために、地元を中心に広く募金活動を行い、これに賛同いただける多くの方々や企業などからご支援をいただきたいと考えております。

 九州初、全国で10番目となる「ふくおかハウス」建設に向けた募金に是非ご支援を賜りますようお願い申し上げます。

2013年5月ふくおかハウス建設募金委員会 発起人代表
福岡商工会議所   末吉 紀雄