看護部

病棟紹介

【外来】
福岡市立こども病院には2つのエントランス(玄関)があります。バスが乗り入れる中央公園側と、海側駐車場からの2箇所です。入るとそこには大きな木ややさしい光、近くの照葉小・中学校と旧病院の院内学級の皆が描いた絵をモチーフにしたデザインがそこかしこにあり、森の中にいるように感じられることでしょう。外来は1階の「やさしい照葉の森」にあります。

●小児外来
小児外来看護師は、一期一会の精神でお一人お一人のより良い回復を願い、安全・安心で温かい看護を提供します。処置や採血の前には、子ども達にもできるだけ説明して心の準備(プリパレーション)をしていただくなど、子ども達の頑張りを引き出せるよう努めます。旧病院受診者は一日300名を超え、福岡市内はもちろん、沖縄から北海道まで半数近くは市外からお越しでした。これからは更に充実した設備で、多くの受療者の方を受入れ、子ども達が笑顔でお家に帰る外来を目指します。


●産科外来
産科外来では、産科、新生児科、循環器科、小児外科などのチーム医療に加え、助産師・看護師も産前から健康に関する相談をお受けして、お産の不安を軽減できるようご一緒に健康管理を考えます。お腹の赤ちゃんの状態についても専門的な知識をもって疑問にお答えし、心の支えになれる助産師・看護師を目指しています。また産後は、育児に関する情報提供はもちろん、乳房外来では助産師が個別でお話を伺い、安心して専門的な支援を受けられる体制を整えています。「こども病院の中にある産科」の特長を活かし、高度な医療と共にある、専門的な助産・看護力を心をこめて提供します。




【手術室・集中治療室】
手術室・集中治療室系は3階の「あたたかい照葉の光」に包まれた場所にあります。旧病院では狭く古い設備の中でできる限りの気配りを心がけてまいりましたが、新病院では広いスペースでプライバシーを守りながら、より安全で安心な温かい看護を提供いたします。

●手術室
旧病院では手術室4床で年間約2100例の手術を行っていました。新病院では7室に増え緊急の産科手術にも常時対応可能になります。バイオクリーンルームが2室あり、そのうち1室はハイブリッドの設備があります。新たに形成外科、脳外科、歯科などの診療科が開設され、心カテ室も手術部に併設となり今後は多種多様な手術や検査に対応できるようになります。ご家族の待合室や説明室など、待機されるご家族の不安な思いを少しでもやわらげられるような諸室を整備いたしました。
手術部看護師は手術前日に病室を訪問して患者さんとそのご家族のお話を伺い、手術に関して説明し、ご質問をお受けしています。少しでも患者さんの不安が和らぐように、得た情報は共有し看護に活かしています。患者さんが一日でも早く笑顔で退院できることを願って日々安全・安楽な手術看護に取り組んでいます。


●PICU (小児集中治療室 Pediatric Intensive Care Unit)
PICUには心臓や脊椎の大きな手術を受けた患者さんや、集中治療が必要とされる患者さんが入室されます。手術直後の患者さんは、人工呼吸器や強心剤などの各種点滴など10本近い管が体につけられており、予断を許さない状況です。PICUは新生児の赤ちゃんも多く、そのため心電図や血圧などの各種モニターの監視や、呼吸器や点滴の管理といった重症集中治療の、専門的でかつ細やかな看護が必要とされます。看護師は患者さんやご家族が多大なストレスの中でも少しでも安楽に過ごせ、安心していただけるように患者さん一人ひとりに応じた愛情あふれる看護を心がけています。


●HCU (重症集中治療室High Care Unit)
HCUは新病院で新たに開設となりました。PICUは超急性期の患者さんを治療する場所ですが、HCUはPICUで治療を行い、少し回復した患者さん、整形外科や外科の手術後の患者さん、人工呼吸器が必要な患者さんなどが入室されます。
私たち看護師は患者さんやご家族が安心して治療や看護を受けていただけるように、細やかな対応に努めています。


●NICU(新生児集中治療室 Neonatal Intensive Care Unit)
NICUは12床で、早産児や超出生体重児、または先天性疾患などで何らかの治療・手術の必要な新生児を受け入れ、集中治療と最新の知識・技術を用いて看護を行っています。また、当院分娩の児だけではなく、近隣の病院や県内・外の病院で出産した、入院加療の必要な新生児も受け入れています。
NICUでは、人工呼吸器や心電図モニターなどの様々な医療機器にかこまれた、小さな赤ちゃんの成長・発達を助けるために、赤ちゃんの反応に合わせてケアを行ったり、処置や光・音刺激による外的ストレスをできる限り減らし、安らぎの空間を提供できるようデベロップメンタルケアなどの取り組みを行っています。また、母子分離を余儀なくされる家族ケアにも力を入れており、ご家族の思いに寄り添い、カンガルーケアや母乳育児などを積極的に取り入れた看護を提供しています。


●GCU(新生児治療回復室 Growing Care Unit)
GCUは24床で、NICUを退室した児で、呼吸・循環が安定しているがまだ治療が必要な赤ちゃんを受け入れています。
GCUでは、赤ちゃんの成長・発達に合わせた環境の提供や援助を行いながら、退院に向けて赤ちゃんとご家族が安心して在宅に移行できるように他職種と協働しています。また、ファミリーケア室を配置し、ご家族で過ごしていただく時間を大切にした家族中心の看護ファミリーセンタードケアなどの取り組みを行っています。退院後も安心して過ごしていただくため、外来看護師や地域の保健師、訪問看護師などと連携し退院後のサポートをしていきます。



【小児一般病棟】
小児の一般病棟は4階と5階に2つずつ4病棟あり、「たくさんの笑顔が集まる照葉のまち」をイメージしています。医療サービスのみでなく、プレイルームを拡充し保育士を配置、勉強部屋(学習室)を用意するなど、入院中も成長発達を助け、子ども達の笑顔を大切にするための様々な工夫が施されています。

●循環器病棟(4階東病棟)
循環器病棟は小児の循環器専門の病棟です。心臓手術や心臓カテーテル検査・治療などを目的に年間約1000人(手術400人・心臓カテーテル600人)の患者さんが全国から入院されます。乳・幼児期の患者さんが多く、根治手術をおこなう迄、何度かの入院・手術が必要な方もおられます。看護師は、患者さんやご家族に対して安心、安全な看護の提供はもちろんのこと、退院後、日常生活を健やかに安心して送れるように、また、ご家族が育児で困らないように、他の部門や地域との連携をとりながら入院から退院後まで一貫した支援をおこなっています。


●内科・外科混合病棟(4階西病棟・5階東病棟) 
旧病院では、5階病棟が外科系病棟、6階病棟が内科・外科混合病棟として、主に診療科を中心に入院病棟を決定しておりました。新病院では、疾患別、年齢別双方に配慮して4階西病棟・5階東病棟から入院病棟を選び、個々に適した療養環境を提供する方針です。どちらの病棟もシャワー室、トイレ付き個室が多くなり、感染制御やプライバシー保護に配慮しています。また、プレイルームあるいは学習室、兄弟児がガラス越しに面会できる設備等の療養環境も整えました。更に5階東病棟には年長児の病状やコミュニケーションの必要性に応じて利用できるよう、4床室を4室整備しています。ハードの整備と共に、看護師は多種多様な疾患に対応できるよう、知識・技術をみがき、温かい心で接し、病気と闘う子ども達とご家族に寄り添った看護を提供し、より良い未来に向かえるよう支援します。


●感染症病棟・救急病棟(5階西病棟)
感染症病棟には、肺炎、川崎病、水痘、腸炎など小児特有の感染性疾患の急性期を主に循環器、整形外科、小児外科、腎臓科、内分泌科、神経科など基礎疾患を持ち感染症に罹患した患者さんたちが入院されます。発熱、下痢、嘔吐、痙攣など急激に症状がすすみ、突然入院になる場合でも患者さんが安心して治療を受けていただけるように、幅広い知識と技術を備え、患者さんの急性期の心身に優しく温かな看護とご家族の方々にも細やかな配慮ができるよう心がけています。

救急病棟は、総合診療科で入院が必要とされた患児と、時間外の入院を主に受け入れる病棟です。旧病院では感染症病棟が緊急入院全般に対応しておりましたが、新病院では感染症を伴わない緊急入院の方が救急病棟に入院されることになります。救急で特に重篤な場合はICUやHCUへの入室も検討されますので、軽症から中等度の方が対象です。とはいえ、急な発病で患児・ご家族とも不安な思いを抱えておられることから、安心していただけるように高度医療のもとで培った看護技術を提供し、温かい心で接するよう心がけます。


●産科病棟
産科病棟は、3階の「あたたかい照葉の光」にあふれたやさしい場所にあります。同じフロアには分娩室、新生児のお部屋、NICU・PICUなどの集中治療室はもちろん、手術室も近くにあり安心です。それぞれの部門が連携して、お腹の赤ちゃんに専門的な診断や治療を行います。お産や帝王切開はじめ、赤ちゃんの先天性疾患についても専門的知識と技術を持った助産師・看護師が、安心安全な出産へと、心をこめてお手伝いします。また、産前の保健指導から産後の育児支援、乳房外来での授乳の悩みなどの相談を受け、搾乳方法や乳房マッサージ方法など最新の技術をお伝えします。
「こども病院の中にある産科」の使命を果たせるよう、外来受診時から退院まで母子の心の支えになり、こども達・ご家族の明るい未来を願い、新しい家族の誕生をお手伝いします。