ノーウッド手術は左心低形成症候群に対する姑息手術であり、通常は新生児期に行なわれます。この手術は、基本的には、細い大動脈の代わりに肺動脈を新しい大動脈として形成し、大きな心房中隔欠損を作り、新しい肺血流路を作る手術です。

米国フィラデルフィア小児病院のノーウッド博士により手術成功例が1981年に初めて報告されました。

当初は、ノーウッド博士以外の手術成効率は大変悪く、心臓移植を選択した方が良いとする病院もありました。最近になって、術式の改良が加えられたことに加え、術前術後管理技術が進歩したことから手術死亡率が低くなっています。日本胸部外科学会の全国調査ではノーウッド手術の早期死亡率は、1997年は78%と大変高率でしたが2003年は40%に改善しています。

最近のノーウッド手術の動向としては、

●右室大動脈間の吻合には心膜などの補填物を用いない直接吻合を目指すこと

●体肺血流路としてこれまで用いられていたブレロック・タウッジッヒシャント手術にかわり右室肺動脈心外導管が用いられること

●手術時に超低体温循環停止法を行わないこと

などが挙げられます。