![]()
福岡市立こども病院・感染症センター小児科後期研修プログラム-各論
各部門
1.一般小児科・感染症科
2.循環器科
3.小児神経科
4.内分泌代謝科
5.腎疾患科
6.新生児科・新生児循環器科
1.一般小児科・感染症科
(1)診療科概要
感染症科は小児の熱性疾患の診療を行い、対象疾患は感染症のみならず、川崎病、若年性特発性関節炎などの非感染性疾患の診療をも担当している。なお、感染症センターとして一類、二類感染症についても診療しており、成人感染症科も開設している。感染症病棟は一類および二類感染症に対応可能な18室24床(1階病棟)と、主に一般感染症患児に対応する32室50床(2階病棟)からなっている。平成16年度の入院児は1642名で、内訳は肺炎・気管支炎・扁桃炎などの呼吸器感染症の529名、胃腸炎などの消化器感染症の233名で約半数を占め、これに神経系感染症73名(無菌性髄膜炎62名、細菌性髄膜炎7名)、尿路感染症57名が続き、その他、敗血症、発疹性感染症、皮膚感染症など小児感染性疾患の大部分を網羅している。また感染症以外の疾患では川崎病73名、気管支喘息98名、その他熱性けいれん、誤嚥・中毒などの救急疾患の入院治療を担当している。
予防接種外来を開設しており、福岡県予防接種センター(県内計6か所に設置)の1つとしても活動している。
一般小児科は外来診療が主体で、当院の専門診療科に該当しない疾患や境界領域の疾患を有する児の診療に加え、紹介または受診予約の手続きが行われずに来院した児の診療、及び当院専門診療科における診療の必要性の有無等について判断し、適切な処置を行っている。
(2)到達目標
1)感染症および熱性疾患
・身体所見、病歴を把握し診断に必要な検査の選択、実施ができる。
・主な感染症の疫学・症状・病態を理解し、診断と治療ができる。
・病原体診断に必要な方法を選択し、検体を正しく採取、運搬、保管ができる。
・抗生剤、抗ウイルス剤、ヒト血清免疫グロブリン製剤、及び他の血液製剤等の適応、用法・用量、 効果、副作用とそ の対策について理解し実施に移せる。
・感染症の予防のために家族・地域に対して適切な処置がとれる。
・ワクチンの取り扱い、実施方法、禁忌、副反応と対策、関係法規を理解している。
・小児の熱性疾患の鑑別診断・病態を把握し、診断と標準的な治療ができる。複雑なものについては診断の限界を理 解し、適切な対応がとれる。
2)アレルギー疾患
・気管支喘息の診断及び発作時の治療、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などの診断、プライマリーケアができる。
3)救急疾患
・重症度を的確に把握し、速やかに適切な処置ができる。
・診断に基づき必要な治療および適宜、専門医への照会(コンサルテーション)、診療依頼ができる。
(3)研修プログラム
研修期間は原則として2〜3年の研修期間中3〜4か月毎にローテーションして研修する。
診療の対象:主に入院患児であるが一般小児科外来、感染症外来での研修も行う。修練医にとって、外来における研修は診断過程を知り、検査計画等を作成する上できわめて重要である。月に1〜2回福岡市内各保健所における乳児検診を担当するが、普段接することの少ない健常児の発達、発育、栄養問題等について学習する機会でもある。
(4)週間予定
7:30〜 9:00〜11:00(受付) 13:30〜 19:00〜
月 外来 (Dr.青木)
火 病棟回診 外来(Dr.青木) 第2週九大クリニカルカンファレンス
第3週こども病院カンファレンス
水 勉強会 外来((Dr.水野)
(3F会議室)
木 勉強会 外来(Dr.青木) 病棟回診 合同感染症症読会(原則月2回)
(3F会議室) 第2,4予防接種外来(Dr.木元)金 病棟回診 外来(Dr.青木)
その他、毎月定例で内科合同症例検討会、レントゲンカンファレンスが行われている。
2.循環器科
(1)診療科概要
先天性心疾患(構築異常)、後天性心疾患(心筋症など)、不整脈等を対象としている。
先天性心疾患については、内科的/外科的治療を要する疾患の管理を中心に診断・治療を行っている。心臓カテーテル検査については年間587例、カテーテル治療は92例行っている(平成17年実績)。また、心臓外科手術も422例行われており、手術前後の管理は循環器科が担当している。
後天性心疾患についても急性および慢性心不全の管理を、また、不整脈については薬物治療からカテーテルアブレーションなどの非薬物治療(19例)まで積極的に取り組んでいる。
修練中は、上記の様々な疾患を扱うチームの一員として診療に従事する。
(2)研修プログラム
外来診療、心臓カテーテル検査、超音波検査、運動負荷試験については月〜金の週5日行っている。
病棟では循環器科専属修練医(レジデント)や外来主治医等とともに主治医として診療にあたるほか、心臓カテーテル検査、外来の超音波検査についても研修する。
手術前の検査等を含め、手術例の術前管理はすべて循環器科が担当している。
(3)到達目標
1)心臓超音波検査
・心室機能の評価
・川崎病冠動脈の評価
・心室中隔欠損、心房中隔欠損の診断
2)心電図
・標準12誘導心電図を採録し、その結果を判読できる
3)負荷心電図
・負荷をかける意義が理解できる
・検査に立会い、負荷の程度を決定、あるいは中止の指示ができる
・負荷の程度を考慮し、結果の判読ができる
4)心臓カテーテル検査
・検査の意味、目的、危険性などを児(保護者)に説明し、理解度を判断することができる
・患児の安全確保、苦痛軽減を考慮して、児の年齢・精神状態などに応じた前処置を計画し、 実行できる
・検査の目的に適した刺入部および適切なシースを選択し、安全確実な穿刺ができる
・検査目的を満たす指標が得られているか? また、得られない場合の対処の仕方を速やかに判断できる
・数値、文字情報を適切に完成できる
・必要な画像データが得られる
・心カテ検査レポートを適切かつすみやかに作成できる
・検査後の児の容態を観察し、適切な指導ができる
・指導医と協議し、最終的な検査結果を完成することができる
5)病棟診療
・児・家族への自己紹介
・入院の目的を外来主治医に確認し、児(保護者)に確認する
・病歴、アレルギーなどを注意深く再聴取する
・クリニカルパスを用いて診療計画をたて、説明・施行する
・診療マニュアルを基本にする
・検査ごとに結果を児(保護者)に報告する
・必要な追加検査を計画し、実行する
・処方する薬剤の作用機序、禁忌、用法用量、副作用を理解する
・投薬した薬剤の作用(主副)を確認し、適切に対応できる
・手術入院では、他科に必要十分な情報を提供できる
・予定通りに検査などが施行できなかった場合、きちんと理由を説明し、児(保護者)を納得させられる
・退院に向けて、無駄のない検査・処置計画を実行できる
・退院のまとめをすみやかに完成させ、指導医の確認を得る
・担当児ごとに、自分が外来を担当する立場になって外来から入院に至る過程の妥当性を検証できる
(4)週間予定
毎週水曜日と金曜日の週2回、心臓外科と合同カンファレンスを行い、手術前の問題点、手術術式や手術方針決定を行っており、出席が義務づけられる。
3.小児神経科
(1)診療科概要
当科は全国でも数少ない小児神経疾患専門の診療科である。診療はもちろんのこと、研究と小児神経専門医の育成のほか、小児神経医療に関わる領域の啓蒙・啓発活動を行い地域に貢献している。
入院例数は年間150人前後であり、主な疾患は以下の通りである。
1)てんかんを主とするけいれん性疾患
2)脳性麻痺などの運動機能障害や運動発達遅滞
3)精神遅滞や自閉症、ADHD、LDなどの発達障害
4)重症筋無力症や筋ジストロフィー症などの筋疾患やニューロパチー
5)滑脳症、全前脳胞症などの中枢神経系の先天奇形
6)変性疾患
7)頭痛
8)チックなどの行動異常や神経症
9)急性散在性脳脊髄炎などの炎症性疾患
(2)到達目標
<一般目標>
小児期の主な神経・筋疾患や発達障害を理解し、指導医による指導のもとに診断と治療が行える。
<個別目標>
1)乳幼児の正常発達を理解し、異常を発見し検査と診断ができる。
2)代表的けいれん性疾患(熱性けいれん、欠神てんかん、West症候群、Lennox-Gastaut症候群、良性小児てんかん)の診断と治療が行える。
3)ニューロパチーや代表的筋疾患(デュシャンヌ型筋ジストロフィー)などの診断と治療が行える
4)小児期のその他の代表的な神経疾患(先天奇形、変性疾患、炎症性疾患)を指導のもと診断と治療を行える。
5)家族への配慮も行いつつ、重度の心身障害児・者のケアが行える。
(3)研修プログラム
初年度は指導医の指示のもと、入院患児の専門的診療を行う。
慢性の神経疾患患児の外来診療を研修する。
けいれんや意識障害の救急患児の診断と治療を行う
脳波判読、誘発電位、神経伝導速度について研修を行う
2〜3年次には疾患の理解を深めるため、研究会や学会における発表も行う。
(4)診療スケジュール
病棟回診は毎日朝夕2回行っている。入院例についての検討会(毎週1回)、福岡小児神経研究会(毎月1回)、福岡てんかん懇話会(毎月1回)、福岡発達障害懇話会(隔月1回)に出席し研修する。
重要な研究会/学会として以下のものがあり、原則として出席する。
日本小児神経学会九州地方会(1年に2回)
福岡久留米てんかん研究会(1年に1回)
九州山口てんかん外科研究会(1年に1回)
日本小児神経学会(1年に1回)
日本てんかん学会(1年に1回)
日本臨床神経生理学会(1年に1回)
4.内分泌代謝科
(1)診療科概要
こどもの内分泌疾患(ホルモンの病気)、糖尿病および生活習慣病の診断と治療を担当している。学校検診にも積極的に参加し、児童生徒の健康増進に勤め、先天代謝異常のスクリーニングで発見される病気の早期治療にも取り組んでいる。
主な疾患は成長障害、成長ホルモン欠損症(成長ホルモン分泌不全性低身長症)、ターナー症候群、クレチン症、一過性甲状腺機能低下症、甲状腺機能亢進症、甲状腺腫瘍、慢性甲状腺炎(橋本病)、単純性甲状腺腫、副甲状腺機能低下症(偽牲を含む)1型糖尿病、2型糖尿病、腎性糖尿、特発性低血糖症、ケトン血性低血糖症、先天性副腎過形成症、思春期早発症早発乳房・陰毛・月経、女性化乳房、性腺機能低下症、中枢制尿崩症、腎性尿崩症、肥満症と多岐に亘っている。
内分泌代謝疾患は、小児の病気の中では比較的特殊な分野である為、1980年の開院後5年間、外来受診者数は微増状態であったが、初期5年間の診療実績の結果、開院6年目より急激な受診者の増加が続いている。1988年度に年間外来延べ患児数は2,500人を超え、また1994年度には5,000人を超過し、1997年度以降は6,000名弱で推移している。生涯にわたる治療を必要とする病気が多いため、この傾向は続くと思われる。
研究面では、当院の小児医療研究基金、厚生労働省厚生科学研究、厚生労働省小児医療研究、成長科学協会一般課題研究などの援助を受け、成長ホルモンの生涯補充、小児糖尿病の治療、小児生活習慣病の治療、小児期発症の難病対策などに取り組んでいる。当院での臨床研究の成果をもとに3名が学位(医学博士)を取得した。臨床研究の実績は、2006年3月現在、英文原著64編、和文原著117編、総説54編、著書42編、国際学会発表49編、全国学会発表147編、講演・シンポジウム・セミナー・ワークショップ他110、地方学会発表88編である。
(2)到達目標
<一般目標>
1)小児の成長発達を評価できる
2)マス・スクリーニングの対応ができる
3)小児特有の内分泌動態・代謝を理解し診断治療を行える
4)小児の栄養など生活習慣を理解し助言指導ができる(生活習慣病、特に肥満症)
<個別目標>
1)一般診療の中で内分泌代謝疾患特有の症状から疾患を鑑別できる
2)視床下部−下垂体−標的器官系を理解し、各臓器別の疾患を鑑別できる
3)内分泌負荷試験、糖負荷試験を理解し実施できる
4)1型糖尿病、2型糖尿病を鑑別し治療ができる
(3)研修プログラム
1年目は入院例を中心に診断・治療計画を立て実施する。この間に内分泌特有の負荷試験を理解習得する。2年目は、病棟診療に加えて外来デイケア診療を経験する。1年次修練医(レジデント)の教育にも関与し、知識と技術を深める。2年間で基本的な内分泌代謝疾患と糖尿病を経験し、3年目は自らの判断で診療を行うことを目指す。
(4)週間(月間、年間)予定
病棟回診:毎週、月、水、金曜日、11:00より
勉強会:大学を含む近隣専門医と毎月第3水曜日、19:00より
九州小児内分泌談話会:年1回(2月)、福岡にて開催
日本小児内分泌学会:必要に応じて(年1回)
(5)メッセージ
高度・専門医療の実施、地域保健・地域医療への貢献を念頭に置き、教育・臨床研究に努力し、こどもの健康増進に向けての積極的な診療を心がけている。また、部長は日本内分泌学会の専門医・指導医であり、当施設は日本内分泌学会の内分泌代謝科認定教育施設に指定されおり、小児科専門医のほか内分泌専門医資格取得に向けての研修も可能である。
5.腎疾患科
(1)診療科概要
当科では年間延べ約5,000人の外来(新患:400〜500人)と、延べ約2,000人の入院(実数約80人)の診療を担当している。入院例としてはネフローゼ症候群、慢性糸球体腎炎、アレルギー性紫斑病が多く、それぞれ約20人前後である。腎生検は年間約30例施行している。また腹膜透析(CAPD)への導入を毎年2例程度行っている。腎移植に関しては九州大学、東京女子医大、東邦大学などと連携して積極的に勧めており移植後の管理を行っている。また泌尿器科と連携して小児泌尿器科疾患の診療に数多く関与していることも当科の特徴のひとつである。ネフローゼやIgA腎症の治療に関しては積極的に全国的な治療研究に参加し、エビデンスの集積・作成に協力しているが、個々の症例の特性に配慮した治療も重視している。
(2)到達目標
<一般目標>
1)主な小児腎・泌尿器科疾患の診断と治療ができる。
2)慢性疾患の管理と緊急疾患の適切な対応ができる。
<個別目標>
1)小児腎疾患に対する食事療法、生活管理ができる。
2)急性糸球体腎炎、慢性糸球体腎炎、原発性ネフローゼ症候群、アレルギー性紫斑病、紫斑病性腎炎、全身性エリテマトーデス、ループス腎炎、尿路感染症、先天性水腎症、膀胱尿管逆流現象、体位性蛋白尿、各種尿細管機能異常症の診断治療ができる。
3)集団検尿で発見された有所見者の管理指導ができる。
4)透析療法の適応を決定することができる。
5)器質的な夜尿、遺尿の鑑別ができる。
6)各種薬剤の腎に対する副作用を理解し、対処できる。
7)病歴聴取、浮腫・腹水・胸水の診察、前弯負荷試験を行い、診断治療が行える。
8)一般検尿、尿細菌塗抹検査、内因性クレアチニンクリアランス、尿濃縮力の評価、静脈性腎盂造影、排泄性膀胱造影、腹部超音波検査、血圧測定を実施でき、解釈できる。
9)慢性腎疾患患児に対して生活管理指導ができる。
(3)研修プログラム
1)病棟診療:入院児の主治医として、腎炎・ネフローゼ・アレルギー性紫斑病などの診断法ならびにエビデンスに基づいた治療法を理解し修得する。腎生検の術前術後検査と腎生検組織所見の理解を修得する。検査透析療法に対する理解と診療技能を修得する。
2)検査技能:静脈性腎盂造影、排泄性膀胱造影の介助を行い、技能と解釈を修得する。
3)外来診療:専門外来診療を見学し、その意義を理解し修得する。
4)症例発表:各種研究会・学会、院内症例検討会に症例発表を行い、症例発表の重要性と発表技術の重要性を理解し、修得する。
(4)週間予定
月〜金:朝8時、夕17時より1日2回の回診。
月:18時より病棟カンファレンス(内分泌代謝科、神経科と合同)。
木:泌尿器科カンファレンスに参加(任意)。
原則として月に1回木曜日、福岡大学病理学教室の福岡地区小児腎生検所見会に参加。
6.新生児科・新生児循環器科
(1)診療科概要
対象疾患は、低出生体重児、新生児仮死、感染症、重症黄疸、先天性心臓病、奇形症候群など、多岐にわたる。入院例数はここ数年増加しており、平成17年度は約300例(平均週6名)である。重症例の依頼に対しては、当院新生児科医師が産科施設まで赴き、新生児搬送も担当している。新生児循環器科は、九州はもとより、全国から紹介・搬送されてくる重症先天性心疾患患児を診療している。
(2)研修の目的と対象疾患
基本的診察技術を習得し、下記の各種疾患における基本的診断と検査の進め方、治療について理解し、検査結果を正しく解釈できる。
1)低出生体重児
急性期、回復期を通じ、低出生体重児の病態を正しく理解する。また、退院後のfollow-upを通じ、後遺症や育児支援、地域連携を学ぶ。
2)新生児仮死など
新生児仮死および胎便吸引症候群、分娩外傷、初期嘔吐など主に成熟児にみられる疾患について診断・治療を適切におこなう。
3)新生児感染症
先天性サイトメガロウィルス感染症などの胎内感染、GBS肺炎を含む新生児感染症、更には、重症感染症(敗血症・髄膜炎)の診断・治療を適切におこなう。
4)先天異常・奇形症候群
先天性心臓病、消化管閉鎖、先天奇形症候群など様々な先天性疾患の診断と治療を行う。
5)母体疾患に伴う異常
血液型不適合、甲状腺疾患、糖尿病などの病態を理解し、その診断と治療を適切に行う。
病棟:
指導医の下で入院児の担当医として判断および治療を行う。また、指導医の指示により、適宜オンコールを行い、緊急時、急変時の対応を自ら経験し、必要に応じ適切にNICUに搬送する。
カンファレンス:各種カンファレンス、抄読会、回診に参加する。
(3)研修目標
<一般目標>
1)正常新生児の全体像および出生直後からの生理適応の過程を理解し、保温、栄養、感染防止、正しい母子関係の確立、新生児全般の的確な養護に必要な技術・態度を身につける。
2)母体および妊娠・分娩の経過が児に及ぼす影響について理解し、ハイリスク新生児を判別、適切に対応できる。対外環境への適応不全、未熟性などに起因する新生児特有の疾患や病態生理を理解する。
3)新生児医療の地域化と衛生統計とのかかわりを理解し応用できる。
4)産科および一般小児科との連続的なつながりを考慮した広い視野で、新生児医療を行う態度を身につける。
<診断 ・検査法>
以下の基本的診断・検査法を理解し習得する。
1)各種緊急検査(血液ガス分析、血糖検査、ビリルビン測定、マイクロバブルテストなど)を判読できる
2)胸部レントゲン検査を判読できる
3)腹部レントゲン検査および消化管造影検査を判読できる
4)頭蓋および心臓超音波検査を判読できる
5)家族、特に母親に新生児及びその後の育児一般について適切な助言および指導ができる
6)院内感染の危険について認識し、予防措置をとることができる
7)黄疸の程度を臨床的に判断し、検査および光線療法の適切な指示ができる
8)新生児の薬物動態的特性を理解して、薬剤投与ができる
9)新生児への輸血、輸液療法の意義を理解して、実施することができる
<手技>
以下の基本的手技を習得し実施できる
1)新生児蘇生術
2)気管内挿管
3)採血手技(動脈、静脈、ヒールカット)
4)点滴手技(中心静脈ルートを含む)
5)胸腔穿刺
6)腰椎穿刺
7)頭蓋超音波、心臓超音波検査を実施できる
8)新生児の感染防止のための手洗いやガウンテクニックの習慣を身につける。
<以下の手技を自ら経験し、指導医の下に実施できる>
1)交換輸血
2)胸腔ドレナージ
3)人工換気装置の操作
4)腹膜透析
<基本的治療>
1)人工呼吸(IMV、HFO、CPAP)の管理法を習得する
2)極低出生体重児の輸液・栄養法を習得する
3)出生した児の評価法を習得する
4)黄疸の程度を判断でき、検査・治療を適切に指示できる
5)新生児搬送を適切にできる
6)新生児モニターの操作に精通し、その適切な使用ができる
<経験が求められる病態 ・疾患>
1)極低出生体重児
2)新生児仮死
3)重症感染症
4)未熟児動脈管開存症
5)未熟児網膜症
6)中枢神経疾患(頭蓋内出血、けいれんなど)
7)双胎間輸血症候群
8)先天性心疾患(不整脈を含む)
9)奇形症候群(ダウン症候群など)
10)先天代謝異常症
(4)週間・月間・年間予定
週間予定
月〜金:朝9時、夕17時より回診(1日2回)、土・日:朝10時より回診
木:18時より勉強会
月間・年間予定
Joint conference(福岡地区新生児勉強会):月1回
九大新生児グループ勉強会:年数回
未熟児発達研究会:年数回
九州新生児研究会:年2回
日本周産期新生児学会:年1回
日本未熟児新生児学会:年1回
など